多磨霊園と寺院専属区画
会員のクロサカです。 今回ご紹介するお話は個人の墓や家の墓を目的としたものではなく、中途報告的な内容になります。 さて、都立霊園面積として最大規模を誇る霊園と言えば、多磨霊園です。 多磨霊園には多くの近代以降の著名人や自分の研究対象である旧華族の墓所もたくさんあります。 そんななか霊園正門に近い3,4,5,7区に江戸期の古い石塔を多数見ることが出来ます。...
View Article御楯組血盟書
会員のカトケンです。 今回は閑話休題ーー墓は出てこない。 地元静岡の市立美術館で「坂本龍馬没後150年特別展」が開催されている。東京国立博物館や長崎などを巡回し、なぜか静岡も入っている。家康と慶喜展など、通常の美術館よりも多く歴史物の展示を催すし、将来市の歴史博物館を創るための布石なのかもしれない。(=写真) それほど大きくない場所に午前中から行列が並んでいるのに辟易して入場を諦めてしまった。...
View Articleとことん実録にこだわる
会員のカトケンです。 巡墓会に向けた下調べは大事な作業で手を抜くわけにはいかない。何せノンフィクションだから、いい加減な原稿を書いて後で突っ込まれたら手の施しようが無くなる。 そこで私は必ず現地を踏むことにしている。前回の桑名がそうだ。 霊巌寺の森陳明の石碑から実家「小河内」家を割り出し、桑名の図書館郷土コーナーで照源寺が菩提寺との手掛かりを得てたどり着いた(=写真)...
View ArticleTさん宅 a TOSA
会員のカトケンです。 夏休みを利用して土佐へ帰るときは必ずTさん宅におじゃまする。いつお願いしても快く引き受けてくださる。 ご健康にも気を遣うお年になられたがまだまだ知識の泉は健在。一人人物を挙げればあたかも無尽蔵の如く逸話や縁戚の話題が飛び出す。 今日もいろんな閨閥がつながって、次に調べる際の手掛かりをつかむことができた。...
View ArticleJさん宅 a la ville de TAKAMATSU
会員のカトケンです。 丸2日、香川を廻る。高松駅を降りて、一同集合し、早速小弟のお願いしていたリクエストに答えられる人が集まる。 墓を見て、活字を起こして訓読、更には訳す人。 坂出、多度津からも集まってくださり、一大キャラバン隊が讃岐を走る。 まずは去年行った柏原学而墓。徳川慶喜の侍医で高松生まれ、静岡に没す。...
View Article第15回巡墓会「大圓寺・豪徳寺巡墓会 「直虎」から「西郷どん」へ~幕末明治を彩る薩摩・彦根の群像~」開催のお知らせ
会員のクロサカです。 探墓巡礼顕彰会では、第15回目となる巡墓会を11月12日(日)、大圓寺と豪徳寺にて行うことになりました。大圓寺と豪徳寺に眠る幕臣、薩摩藩および彦根藩の人物を中心にその事蹟を解説します。 皆さまのご参加をお待ちしております。 開催要項は以下のとおりです。 ■開催要項 ★日時 平成29年11月12日(日)雨天決行 12:30 京王井の頭線永福町駅前交番裏付近にて受付開始...
View Article今夏四国での取材で感じたことども
会員のカトケンです。 前回記事でJさん宅との表題を掲げながら、まったくその方に触れていなかったので改めて書きたい。 Jさんとは子孫の会や春廼舎で交流させていただき、今年久しぶりにお目にかかり、高松におじゃまする運びとなった。 高知で散々Tさん宅を好き勝手に使わせていただきながら、なおこの上高松でもこうしてよそ様のお宅に居候する。なんと厚かましい人間かと思う。...
View Articleお盆休み〆はふるさと a Shizuoka
会員のカトケンです。 この夏休みの〆は地元へ帰って、丸1日身体が空いたので、おふくろの車で東へ。 まずは県立図書館。なんでも、底が抜けたとかで一切本は見られない。これでは意味がないからと、さらに東へと車を走らせる。 清見潟まで来て元勲の別荘を廻る。例の雷親父のところは埋蔵文化センターになっている(=写真) 閉まっていて世外公の座像は見られなかった。...
View Article愛媛の華族墓調査
会員のクロサカです。 この夏休みに当会のカトケンさんと入れ違いに高知・愛媛旅行に行ってきました。 我が家では家族旅行とはいえ、各自単独行動なので存分に墓調査が出来ます。 ほぼ予定通り、多くのお墓に巡り会うことができました。 今回は愛媛編としまして、松山・大洲で調査したお墓を簡単に紹介します。 近いうちに高知編も紹介します。 まず、旧松山藩主の久松伯爵家の墓です。...
View Article高知の華族墓調査
会員のクロサカです。 前回予告した高知編について紹介します。 高知市内の調査には、駅前の観光協会でレンタサイクルを借りました。 このレンタサイクルの利用は無料で、電動自転車も無料で借りられるのが利点なのですが、17時までに返却出来ない場合は、次回以降利用できないというペナルティがありました。 このペナルティがあとで悲劇を生むのですが・・・。...
View Article二人の山内男爵
会員のクロサカです。 以前、情報求むとして記事にした華族の墓所も多くの方々の助けもあり、順調に見つかってきております。 今回は長年探してきて、最近発見出来た山内長人男爵と山内萬壽治男爵の両山内男爵の墓所発見までの経緯を少し述べたいと思います。 (山内長人男爵の墓) まず、山内長人男爵ですが、幕臣出身の華族です。...
View Articleいよいよこれからが新学期!
会員のカトケンです。土曜は常連客Mさんと日暮里で飲むことにしていたので、約束の時間ギリギリまで谷中を廻った。 いつもの千駄木で降り、三崎坂を昇っていく。谷中にも外国人観光客が増えてきたようだ。「圓朝まつり」の幟がはたはたと音をたてていたので、もしやと期待して全生庵をのぞいたら、すでに前日に寄席が終了していた。掲示板をこまめにチェックしていればよかったと悔やむ。...
View Article小石川、千駄ヶ谷、雑司ヶ谷
会員のカトケンです。 先週、先儒墓地の後訪れた場所とともに、昨日の訪問先も報告したい。 まずは鷹匠町にあった高橋泥舟・山岡鉄舟・大久保昌次郎寓居跡へ(=写真)。 高橋・山岡までは解説にあるが、大久保までは誰も指摘しない。高橋の叔父で義弟と知ってか知らずか。だから、ここは親類三家が並んで住んでいたことになる。 今ではこの辺は播磨坂の桜が春に咲いてきれいだそうで。...
View Article那須塩原の大山公爵家墓所
会員のクロサカです。 すでに告知済みですが、再来月の11月に行われる巡墓会で杉並区にある大圓寺を訪問します。 この大圓寺には、来年NHKで放送予定の「西郷どん」に関係する人物の解説を行う予定です。 その中には西郷隆盛と従兄弟に当たり、西郷家と縁戚に当たる大山家の墓所を解説予定ですが、以前大山公爵家については、平成28年発行の『歴史研究』7・8月合併号にて、リレー連載「掃苔行脚」として《皇室の藩屏...
View Article先祖への旅~国立公文書館~
会員のカトケンです。 久しぶりの先祖探索。気になっていたのは先祖の史料で活字になっていないもの。 我が先祖加藤筑後守が慶応4年(1868)箱根へ警衛に行っていることだ。 竹橋の文書館で明細短冊(=写真。旗本の分限帳に当たるもの)は活字になっているものの、箱根御用については翻刻されていない。 次のとおり読んでみたが、皆さんはどう読むか。 可達趣(表紙) 多賀上総介 駿府表為御警衛被差遣...
View Article9月18日 港区光林寺調査
会員のクロサカです。 強烈な台風が三連休に直撃したため、あまり行動できませんでしたが、最終日の月曜日に軽い調査をしてきました。 場所は何度か訪れている港区麻布にある光林寺です。...
View Article森鴎外記念館で「森家三兄弟―鴎外と二人の弟」展を見る
会員のカネコです。 7月の上旬に文京区立森鴎外記念館で開催されているコレクション展「森家三兄弟―鴎外と二人の弟」を見てきました。 鴎外には二人の弟篤次郎と潤三郎がおり、共に学問の世界に生きました。 特に鴎外と17歳年が離れた潤三郎は考証学者として歴史学・書誌学の分野で活躍し、鴎外を陰から支えました。 私はかねてから、森潤三郎を探墓巡礼顕彰会の偉大なる先輩だと思っていました。...
View Article伊皿子大圓寺にあった松本良順先祖の墓
会員のカネコです。 11月12日(日)に開催される第15回巡墓会「大圓寺・豪徳寺巡墓会 「直虎」から「西郷どん」へ~幕末明治を彩る薩摩・彦根の群像~」ですが、私は今回、残念ながら講師として参加できませんので、その代わりにかつて大圓寺にあったお墓について紹介したいと思います。...
View Article10月8日 駒込・王子近辺調査
会員のクロサカです。 本日は久しぶりに晴れたので駒込・王子方面に行って来ました。 同好の方には駒込圓勝寺を案内してもらい、こちらからは王子阿弥陀堂墓地と金剛寺を案内しました。 まず、圓勝寺は幕府数寄頭を歴代務めた伊佐家の菩提寺で、高台の墓地の真ん中辺りに伊佐家の墓所がありました。 写真は別のカメラで撮りましたが、正面に歴代の合祀墓が3基と両側に1基ずつの計5基の墓碑がありました。...
View Article秋の巡墓会まであと3週間余り
会員のカトケンです。 ただいま秋の巡墓会追い込み中。仕事の合間に通勤電車などで原稿書きや資料読み込み。疲れますが、気分転換になります。 我ながら、難しい課題を己に課してしまったー桜田門外の変に、江戸薩摩藩邸焼き討ちーと思いつつも。こんな話をしたら反応してくれるかなとか、この話に食いついてくれるかなど、楽しみもひとしお。...
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