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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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わが心の田中城

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会員のカトケンです。

閑話休題。土佐から帰り、仕事に復帰して週末は職場のボウリング大会、次の週世間ではお盆のころ、静岡へ帰省した。

母方の祖母・叔父(焼津)と大叔母・母の従兄弟(大井川)の墓参に向かった。

焼津から旧150号線を行くと姉がよく言っていたピンク・レディーが出た幼稚園がまだ残っていた。

道が新しくなってからずいぶん通らなくなったが、久しぶりに150号線らしさを味わった。

大井川の手前には父が気に入っていた栃山川がある。水がきれいで来るたびに植えたクレソンの育ち具合を見ていたことなど、今となっては良き思い出である。

大叔母たちの墓参を終えて、母のお気に入り[立花ガーデン]がやっているか行ってみたが、お盆休み。母がすかさず「何処か行ってみたいところはない?」と声をかけてくれたのを渡りに舟として、田中城を指名した。

『探墓巡礼 谷中編』で取り上げた[高橋泥舟]が地方奉行として滞在していたところにまだ足を運んでいなかったからだ。

本を書いたときは、泥舟の四男村山偏通の墓がある源昌寺しか行っていなかった。いざ田中城下屋敷跡に足を運んでみると茶室(=写真)や櫓(=写真)があって歴史的景観として十分雰囲気があるし、その周りは城跡や堀が迷路のようになっていて、まるごと史跡ではないかと思わせるほどだった。





泥舟の資料が無いか櫓にも登ったがボランティアの方の説明がなかなか終わらず、パネルにすべて目を通すことができなかった。

それでも人の居ない受付にあった資料をもらい、あとで母と行った蓮華寺池公園のスターバクスで読んでみると興味深い田中城にさらに目を見張った(=写真)。



小弟はやはり城郭などの無い城跡が好きなのだ。生活の中に史跡があるーーそんなところに惹かれてしまう。

また父方の先祖が仕えていた土岐氏が田中城主だった折りの痕跡が何か無いか捜したところ、正定寺の「願いの松」は土岐の殿様が大坂城代に出世したことを記念して植えたものという(=写真)。



そんな探索を終え、改めて母方の先祖が田中城に刀を持って行ったとの言い伝えを母が口にして、父母両方の先祖に近づけた気がした。

母方は神官とぞいふ。まだまだ調べることは数多い。



(写真=田中城下屋敷跡の櫓からの風景)
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