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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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歴史を感じ、命を学ぶ

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会員のカトケンです。土佐に滞在した夏休み、久しぶりに古文書解読を半年習った渡部淳館長(高知城歴史博物館)を訪ねる。

いつも訪ねると決まってタイミングが合わなかったが、今回はようやくお目にかかれた。

山内家宝物資料館の学芸員からたたき上げで館長になった努力の人で、大学時代に授業のあとよく飲みに連れて行ってもらった。

大河ドラマ[功名が辻]放映の年に刊行された著書『検証・山内一豊伝説』(講談社現代新書)はその慎重な実証性や博物館職員らしいビジュアルに楽しめるコラム、土佐藩政初期の主要な家臣団のコンパクトな解説が現在でも土佐藩近世研究の入口として重宝するありがたいものだ。

先生とは立ち話だったが、高知の歴史研究の現状や課題が垣間見え、ある研究者の方の消息などもお聞きし衝撃を受けたことは、進まざる土藩研究に危機感を覚えざるを得ないものがあった。

そこで託されたのが次回企画展[大名墓をめぐる世界そのすべて]のポスターとチラシ。









なんでも、仏教各宗派の音楽会が催され、寺院のみならず神社も加わるのだとか。一体どんな展開になるのか。

ともあれ、土佐藩主の病と遺言、葬礼と法要、神格化に至るまで。ここまで墓をめぐる企画展がかつてあったかどうか。

秋から冬にかけて様々な催しが計画されている。まずは9月後半の3連休、渡部先生の講演会をはじめ、墓所散策はもちろんのこと、あらゆる角度から墓に迫ったものとなっている。

高知城歴史博物館は山内家宝物資料館時代から毎度図録が充実しているし、新しく研究紀要も発行され、早速注目すべき土佐藩士の格式階級に関する論文が載っている。



研究の薄い分野について展示会で忙しいさなか論文にしている学芸員の方々には本当に頭が下がる。

渡部先生の薫陶を受けて、ますます利用価値の高い博物館になることを祈るばかりである。

県立図書館と市民図書館が合併した至近のオーテピアと併用すれば相乗効果は計り知れない。

プロもアマも史学徒なら一度は足を運んでおきたい場所である。

土佐に着いて、この[お城下文化手帳]を駅前のとさてらすで手に入れれば、市内の主要博物館の場所は素より年間スケジュールも手にとるやうに判る優れもの。



さあ、いざ土佐へ参られよ!
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