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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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遅咲きの新年御挨拶

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あけましておめでとうございます。会員のカトケンです。

少し時間が空いてしまったが、昨年最後の行事、11/27春日局ゆかりの地をめぐるオフ会を無事終えた。参加は13名、来てくださった方の一体感があって楽しく案内ができた。

お寺では、パンフレットを用意してくださり、こちらからお願いしたわけではなかったが、御朱印を受け付けてくださって、書いておくので帰りに寄ってくださいとの粋な計らいーー



誠実にお願いすれば通じるなぁと悦びもひとしおであった。

今回、話せなかったことに祖心尼のことがある。春日局の姪に当たり、局亡き後大奥を取り仕切った。

祖心尼開基の寺院が新宿区榎町にある。麟祥院と同じ臨済宗妙心寺派で予約すれば見学させてくれる。

お墓も祖心尼のほか
岸和田藩主岡部家や
梅田雲浜の師匠山口菅山
新井白石・雨森芳洲の師匠木下順庵の家族
があって庭も見応えがある。

以前、ブログでも書いたと思うが、紹介しておきたかった場所だ。

1月23日 済松寺

ところで祖心尼の後夫町野幸和は、蒲生氏郷の旧臣で春日局の甥、幸宣(兄利宗の息)を養子にしている。

町野家が江戸へ来たときに、局が祖心尼の就職先として大奥を斡旋したようだ。

その町野家の菩提寺が局の兄利宗家と同じ千駄木養源寺なのだが、町野の墓は見つけられなかった。幕臣となった子孫の菩提寺はまた別にあるようで、そういったところも追跡調査してみたいものだ。

町野といってピンと来る人もいるかもしれないが、この町野は会津藩士町野主水の先祖でもある。
系譜を作成していて、会津系統の町野家までまとめ切れなかったから(幸和の孫重秀が主水家につながるようだ)、これも追跡の必要を感じた。

今回、春日局を調べたことで徳川三代将軍家光にまつわる大奥の人物何人かにたどり着き、将軍という権力者の孤独と安らぎに触れた気がした。

歴史上の人物の周辺の女性を洗い出すのは、これまで手つかずのものも多い。このようなアプローチで知られざる歴史を浮き彫りにしていくことは道半だが、我々にしかできない案内があると信じてこれからも続けていきたい。

最後になりましたが、本年もよろしくお願いします!

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