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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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『寛政重修諸家譜 別巻一 葬地・寺社名索引』の活用

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会員のカネコです。
当会のメンバーがよく使用する本に『寛政重修諸家譜 別巻一 葬地・寺社名索引』という本があります。

寛政重修諸家譜 別巻一 葬地・寺社名索引 - 出版詳細情報

これは『寛政重修諸家譜』の本文中に記載されている大名・旗本の葬地をはじめ寺院に関する事項を寺院ごとに纏めた索引で、2010年に八木書店から出版された比較的新しい本です。

この本を初めて見た時は画期的な本だと思いました。正に私が欲しかった内容でした。
基本的に寺院調査に行く際は目的の人物のお墓を探しに行く訳ですが、実際に現地へ赴くと目的以外の人物も気になって来ます。その時は興味が無くとも、後日興味を持ち、「このお寺前に行った事あるじゃん」という事をよく経験しました。
この本を見たのが2011年頃だったのですが、それ以降、都内の寺院調査の際にはこの索引をチェックして、記載されている旗本家を一通り確認します。



そうすると都内には意外と旗本家の墓が残っている事が分かりました。
もっとも、無名の旗本家を調査する意味はあるのか?という疑問もありますが、それはさておき、備忘録程度に寺院と家名をエクセルに入力しておきます。そうするとデータはだいぶ蓄積されてきて、じわじわとその効果を上げてきています。
歴史調査の醍醐味は点と点だったものが調べる内に線になって行く事です。後から、「あの人物とこんな関わりがあったのか!」と思う事は多々あります。最近もある家の調査をしていて、その分家筋の家の墓を既に見ていて、ちゃんとエクセルに入力してありました。墓碑の撮影をしていたので、再び現地に赴く事なく確認が出来ました。
現在は備忘録程度の記録ですが、情報をいかに詳しく、分かりやすく管理して行くか今後の課題です。

『寛政重修諸家譜 別巻一 葬地・寺社名索引』は村山貴久男さんという方が編集されたのですが、これは本当に凄い仕事です。地道な積み重ねが歴史学を切り開いて行くものだと思います。この場を借りて敬意を表したいと思います。

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詳しくは下記開催要項をご覧下さい。
探墓巡礼顕彰会オフ会-芝金地院巡墓会-
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