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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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探墓巡礼ー初夢に何を思う

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会員のカトケンです。

今年も残すところあとわずか。流星忌のあと、愛知・岐阜に足を運び、山内一豊の2つ説のある生誕地、岩倉市(神明生田神社)や一宮市(黒田城址)を回った。

また、一豊とともに豊臣政権で活躍した堀尾吉晴の屋敷跡がある愛知県丹羽郡大口町を訪ねた。八剣社という大きな神社が残っていて、その裏手には母と吉晴の息子金助の逸話で知られる裁断橋が復元され、近くの桂林寺には吉晴らの供養塔もある。ここは堀尾家家臣だった我が先祖が確実にいた場所であり、感慨深いものがあった。

さらに我が地元静岡市では、駿府城址から豊臣秀吉時代の金箔瓦や天守台遺構が出てきたと話題になったが、要は中村一氏が駿府領主のときに造った城があったことが今年明らかになったわけだ。一氏の墓は臨済寺にあるが、静岡市では領主であったことともにあまり知られていないように思う。

ここへ来て、豊臣家臣のライバルである3人、山内・堀尾・中村が出そろったことで、3人が活躍した大河ドラマ『功名が辻』を思い出した。それぞれ自身に関わるつながりがあることに気づき、普段馴染みの薄い中世の終わりから江戸初期での追究テーマを見つけた気がした。

それから、師走に入ってからある子孫の会で仲良くなった方に車を出していただき、茨城県の陸の孤島、坂東市に逆井城址などを訪れた。前回、同じくアクセスが不便な結城市にある老中水野忠邦一族の墓所や平将門ゆかりの地を巡った第2弾であった。

後で分かったことだが、回った中に我が先祖が40年近くいた土岐家の守谷領が含まれていたことが分かり、驚きかつうれしい旅となった。旅をしながら聞く現代裏話にも心を弾ませ、今年携わったイベントでの疲れがずいぶん癒やされた。

来年、今から楽しみなのは、NHKの正月時代劇「家康、江戸を建てる」の後編に後藤(橋本)庄三郎が出てくることだ。

御金改役として小判を通貨にすべく情熱を傾けた生涯が一般に明らかになる。今夏、静岡市の安西寺に銅像が建てられたことは以前当ブログにも載せたが、そもそも去年春の深川巡墓会でその子孫後藤三右衛門の墓(雲光院)にて庄三郎の話をさせてもらった。

そのとき、庄三郎の墓がもう東京にはなく、現在供養塔が残っているのが静岡市の安西寺であることを報告。その出自がいかなる橋本から出ているか謎に包まれており、金座の創設以外にも家康に対して貿易の助言をしていたことも説明。江戸幕府初期の屋台骨を支え、貨幣にとどまらない活躍にもっと注目して良い人物である。

庄三郎の見た夢を自身の初夢に重ねて、来年も墓をキーワードにしながら、日本人として記憶にとどめておくべき隠れた歴史上の人物の発掘に努めていきたい。また静岡や先祖とのつながりを追いつつ、土佐への情熱を再び傾けて行けたらと思う。

最後になりましたが、今年も多くの方に支えていただいたおかげで、意義深い掃苔活動ができました。1年間ありがとうございました。感謝を胸に来年も努力を重ねて参りますので、引き続きご指導よろしくお願いいたします。
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