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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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河内貞芳さん『歴史読本』に寄稿

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会員のカトケンです。

この度、我々掃苔仲間の河内貞芳さんの原稿が初めて『歴史読本』9月号に掲載されました。

「新選組と警視庁の関係を探る」と題して浪士組取締の松岡万や、土方歳三と面会した大條孫三郎に、西南役時に斎藤一が属した萩原隊ゆかりの史跡や常備薬の紹介など、今まで取り上げられたことのない情報がびっしり詰まっています。ぜびご一読をお勧めします。(新人物往来社刊、1,090円)



また、河内さんは最近『侍たちの警視庁 大警視川路利良の時代』(私家本)をまとめました。以前にまとめた『侍たちの警視庁』をさらに充実させ、巻末には「川路大警視追っかけ旅行記」と銘打って掃苔屋の真骨頂が明かされています。お墓を探すプロもまったく知らない方でも楽しく読める平易な文体となっていますので、こちらもぜひご一読をお勧めします。

さらに、これを記念して来たる7月28日(土)17時より新選組屯所春廼舎にて出版祝賀会を兼ねたミニ講演「警視庁に入った侍ーもちろん新選組隊士もいます」を行いますので、こちらもぜひご参加ください。

幕末掃除苔屋

今後もますますのご活躍を期待し、我々の熱意をさらに燃え上がらせて欲しいものです。

8月1日 天然理心流試衛館開設について

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会員のカトケンです。

この度、天然理心流心武館道場の塾頭であった高鳥天真先生が晴れて独立され、8月1日に試衛館道場を開設されます。



高鳥先生が長く修業を積まれた心武館道場は明治時代に井上才市が開いたもので、この井上道場は、江戸時代は天然理心流第二代近藤三助の弟子である松崎正作とその息和多五郎の系統です。

三助が早く亡くなったことから、実質的な師は増田蔵六で、天然理心流初代近藤内蔵助の墓がある八王子戸吹を中心に稽古をしていました。近藤周斎・勇たちには伝わらなかった柔術の部分も受け継いでいる貴重な系統です。

高鳥先生は、そのような連綿と伝わる系統と試衛館道場の名跡を継がれ、天然理心流を後世に伝えつつ、古武術を通じた現代人の人格形成に今まで以上に心血を注がれることと思います。我々もその活動を後押しして行きたいと思います。

まずは8/1東京新宿区の四谷小学校で道場開き、京都でも毎月稽古を行う予定です。ぜひ一度門戸をたたいてみてはいかがでしょうか。

詳しくは天然理心流サイトをご参照ください。

天然理心流試衛館道場

荒川区・北区寺院調査

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会員のカネコです。
7月15日(日)に荒川区・北区内の寺院で調査をしてきました。

まず、町屋駅前の泊船軒にある武田斐三郎の墓へ行って来ました。
斐三郎は五稜郭を設計・建設した人物として知られています。



墓地に入るとすぐ右側に武田家の墓が2基あり、[武田成章家之墓]と刻まれているのが斐三郎の墓です。側面を見るとこの墓碑が昭和6年に建立されたことが分かりました。
武田家は甲斐武田氏の流れを汲むと言われていますが、墓碑に刻まれた家紋は武田菱では無く、武田菱に似た四つ目紋でした。

この後、田端へ移動し、正岡子規の墓があることで知られる大龍寺に行きました。
今回の目的は渋沢栄一の娘婿にあたる大川平三郎の墓を調査することでした。
正岡子規の墓の裏側の広い墓域は大川家の墓地です。
平三郎の母光子は渋沢栄一の妻千代の姉にあたり、平三郎は栄一の義理の甥にもあたります。
墓域には光子の墓もありました。
平三郎の墓は正面に[天龍院殿康徳櫻塘大居士墓]と刻んであり、側面・裏面の3面には撰文が刻まれていました。墓型も含め、この様式は谷中霊園の渋沢家の墓に似ていました。
平三郎夫人で栄一の4女照子の墓は正面に[天悠院慶室妙照大姉墓]と刻み、こちらも3面に撰文が刻まれていました。
ちなみに競馬評論家の大川慶次郎は平三郎の孫にあたります。
大龍寺の墓地には大川家に繋がる家の墓が数カ所に分散していました。

最後に大龍寺近くの大久寺へ行きました。
ここには小田原藩大久保家の初期の墓と、大久保忠隣の次男忠総が養子に入った伊勢亀山藩石川家の墓があります。
随分前に行ったことがあって、再度調査をしようと思ったのですが、石川家の墓地へ着いたとたん愕然としました。
東日本大震災の被害により、江戸時代の宝篋印塔の大半が倒壊していました。



震災から1年半近く経ちますが、都内にまだまだその傷跡が残っている事を目の当たりにして、改めてその恐ろしさを感じました。
長い時間がかかるかも知れませんが、これらの傷付いた貴重な文化遺産が修復されることを望みます。

鶴見総持寺調査

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会員のカネコです。
7月8日(日)に鶴見総持寺の調査へ行って来ました。
このお寺へには何度も来ていますが、広大な墓地ですので、来るたびに発見があります。

鶴見総持寺と言えば石原裕次郎のお墓が有名ですが、他にも栗野慎一郎、内海忠勝、清浦奎吾、渡辺千秋と言った明治から大正にかけて活躍した政治家、官僚、外交官の墓があります。

今回も数家の調査をしましたが、その中から少しご紹介します。

まず思想家・ジャーナリストの黒岩涙香。
黒岩家については以前、会員のカトケンさんが投稿した「《平成23年・西行南游日記 1》高知県安芸市 黒岩治部之助直方墓」に詳しいですが、涙香はこの黒岩直方の甥であります。
この総持寺には涙香とその子孫の墓があります。
涙香の墓碑は正面に[黒岩院周六香忠天居士]と刻まれた角柱石です。



裏面には撰文が刻まれており、墓碑左横の墓誌には涙香以降の子孫の名が刻まれていました。

次ぎに三井物産創始者益田孝。



益田孝の本墓は音羽護国寺にあり、孝の長男太郎以降の子孫の墓となっています。
この総持寺にある墓には以前も来ていましたが、同墓域にある吉田家之墓というのが、孝とどういう繋がりがあるか分からずにいましたが、『鈍翁・益田孝』(白崎秀雄)という本を読んで、吉田家が側室たきの実家であり、たきの孫娘多嘉が吉田姓を継いでいたことが分かりました。
総持寺の孝の墓碑の裏面には建立者として益田瀧子の名が刻まれており、たきの系統の墓として護国寺とは別に建立された事が分かりました。

今回の調査はこの吉田家の確認作業でした。
孝とたきの子は初代小田原市長益田信世であり、その娘​多嘉は吉田姓を継いで、野球選手小川年安を婿に迎えました。年安は太平洋戦​争に出征して戦死しており、悲劇の選手として知られています。墓誌にはこの吉田年安の名も刻まれていました。
このたき−信世−多嘉の系譜は『昭和新修華族家系大成』には全く記載されていませんので、華​族家の調査は『華族家系大成』以外にも伝記等の確認が必要である​ことを再確認しました。
私事ですが、私の家内が益田孝の養女となり、三井物産参事犬塚勝之丞の妻となった益田フジと遠縁になっており、その関係で益田家一族に関して詳細に調べております。もし詳しい事をご存知の方がいましたらご教示を賜りたいと存じます。

この益田孝の墓の近くには国文学者落合直文の弟壱岐寅之進の墓があります。
落合直文は仙台藩伊達家御一家、鮎貝盛房の次男であり、三男は歴史学者鮎貝房之進、寅之進は四男にあたります。
この墓はこの日偶然見つけたものであり、総持寺にはまだまだ明治〜昭和の名士達の墓があるのではないかと思います。

《平成23年・西行南游日記?》 讃岐塩屋・丸亀市 村岡箏子・宗四郎母子の墓

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会員のカトケンです。
一昨年に引き続き、土佐からの帰途、丸亀市を訪れました。さすが京極氏の城下だけあって、去年の大河ドラマ主役「江与」(江)の姉の嫁ぎ先とわかる系図の書いたハガキが駅の観光案内所に置いてありました。

前回偶然にも醤油屋の地下で爆弾を製造し、一朝事ある場合に備えていた村岡宗四郎母子の屋敷跡を見つけた関係から、今度は墓を訪ねてみたくなり、丸亀よりひと駅松山寄りの讃岐塩屋で下車しました。

JR讃岐塩屋駅から丸亀寄りに徒歩10分、めざす正宗寺がありました。通り沿いには法然上人ゆかりの井戸の碑とともに陸軍大将南次郎が書いた史跡案内の石碑がありますが(=写真)、これは寺の裏側で、入口は西向き、本堂は南向きになります。



本堂の南側に墓域があり、本堂側から入って真ん中西側奥に村岡宗四郎母子の墓がありました。(=写真)



入口には丸亀市文化財保護指定を受けた際に建てたであろう白い木製看板が文字も薄れて健気に建っています。

宗四郎の左側に母の墓、右側には遺族と思われる墓がありました。

宗四郎墓は正面に「村岡宗四郎墓」とあり右面に「慶応三年一月二十九日(1867.3.5)」と没年月日が刻まれています。弘化3年(1846)生まれ。享年22。

母箏子の墓碑には正面に「貞靖孺人」とだけ刻まれ、他の面には何も文字が刻まれていませんでした。母の没年月日は明治三年七月廿五日(1870.8.21)。

○正宗寺 浄土真宗本願寺派 慧日山
(香川県丸亀市前塩屋)

その後、丸亀へ足を運び前回時間が少なかったため諦めた法音寺の土肥大作の墓碑銘を筆写。これが炎天下の上、黒っぽい石に刻まれた文字が見にくく、閉口しました。

一考を案じて水をかけてみたところ、見事に文字が浮かび上がってきました。六百字近くあった墓碑銘は、変態文字が多く読むのに苦労しましたが、やはり列車の発車時刻という制約を受けながら、なんとか全文を書きとることができました。

新治県(今の茨城県の一部)参事在任中、謎の死を遂げた大作だけに撰者の無念さが伝わる文面です。羽倉簡堂門下、はじめ東京新宿光明寺に葬られたことなどがわかり、大作に少し近づけた気がしました。

ただし、一坂太郎『幕末歴史散歩 東京篇』(中公新書)では土肥の墓がかつてあったのは、四谷愛染院(塙保己一の墓がある寺)としています。

この日、関東では熱中症で倒れる方が続出したそうですが、土佐に続いて讃岐は炎天下であっても時々吹く風が心地良く、夕方にかけてだんだん日差しも弱まってきて2時間ほど外にいたにもかかわらず、事なきを得たのは幸いでした。

法音寺については一昨年の拙文をご参照願います。

実家の静岡へ向かうのに通る瀬戸大橋は、私が学生時代に行き来していたころと違い、瀬戸内海をじっくり眺められるようゆっくりと走るようになっていました。

多磨霊園巡墓会のお知らせ

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探墓巡礼顕彰会では第7回目となる巡墓会を11月25日(日)多磨霊園にて開催することになりました。
前回までは23区内の都営四大霊園での開催となりましたが、今回は初めて23区外での開催となります。
下記概要となります。

探墓巡礼顕彰会主催
多磨霊園巡墓会(前編)〜墓碑を訪ねて先人達に学ぶ〜

■参加要項

★日時 平成24年11月25日(日)雨天決行
 12:30より受付
 13:00(現地出発)〜16:00(現地解散)
★集合場所: 多磨霊園正門前において   
 (交通:西武多摩川線多磨駅から徒歩5分)

★講師:釣洋一先生(探墓巡礼顕彰会会長)・探墓巡礼顕彰会幹事
★東郷平八郎、山本五十六ら名将から徳富蘇峰ら文化人まで様々な人物を取り上げます。
★参加費用:1,500円(資料代含む)
 (定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
 (3,000円程度で/場所:未定)

※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、 その場合は塀外、柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※当日は墓参者の妨げとならいよう運営いたしますので、参加して頂く際はご協力の程、お願い申しげます。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。
※詳細等は決まり次第、『歴史研究』誌上、歴史研究会HP、探墓巡礼顕彰会ブログ上にて発表致します。

★参加ご希望の方は、下記まで、電話、FAXにてお申込み下さい。
全国歴史研究会本部
〒141-0031 東京都品川区西五反田2-14-10-504
TEL 03-3779-3127
FAX 03-3779-5063
下記専用フォームでの申込も受け付けております。
多磨霊園参加申込フォーム

江戸史談会「長州にある幕臣墓 最近気になる2・3のこと」

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会員のカネコです。

当会会員のカトケンさんが、27日(土)に釣洋一先生のお店春廼舎で講演を行います。
カトケンさんは幕臣加藤筑後守の子孫であり、現在は静岡に移住した幕臣について熱心に研究されています。
今回は来年静岡で開催される東軍慰霊祭のプレ講演の形になるとのことです。他にもカトケンさんの最新研究の成果が発表されるかと思われます。

講演概要は以下の通りです。
テーマ : 長州にある幕臣墓 最近気になる2・3のこと
講師 : 加藤健太郎氏
日時 : 2012年10月27日(土) 18:00〜
場所 : 春廼舎(新宿区荒木町8 根本ビル1F)
会費 : 4000円(講演後の懇親会費込み)
※当日参加も歓迎いたしますが、場所等不安な方は下記へご連絡ください。
申込み・連絡先
〒160-0007
東京都新宿区荒木町8-1根本ビル 春廼舎内
江戸史談会事務局
Tel.03-3350-3732(18:00〜24:00 日曜休)

春廼舎公式HPは下記となります。

幕末酒場 新選組屯所 春廼舎

「多磨霊園巡墓会」詳細決定

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探墓巡礼顕彰会では第7回目となる巡墓会を11月25日(日)多磨霊園にて開催します。
巡墓対象人物と担当者が決まりましたので発表いたします。

山本五十六 連合艦隊司令長官・元帥・海軍大将 (カトケン)
東郷平八郎 元帥・海軍大将・侯爵 (クロサカ)
小野圭次郎 新選組隊士娘婿、売れっ子英語教材執筆者 (カトケン)
高橋是清 首相・大蔵大臣・子爵 (カネコ)
齋藤 實 首相・内大臣・子爵 (カネコ)
筑波藤麿 臣籍降下華族・侯爵・靖国神社宮司 (クロサカ)
西郷従道 元帥・海軍大将・侯爵・隆盛弟 (釣先生)
川路太郎 幕臣川路聖謨嫡孫、幕府英国留学生 (カトケン)
三島由紀夫 作家・劇作家 (カトケン)
初鹿野河内守信興 旗本・北町奉行 (釣先生)
内田良平 黒龍会結成者、西南記伝編纂 (カトケン)
箕作阮甫/麟祥 洋学者/男爵 (カネコ)
荒井郁之助 海軍奉行・初代中央気象台所長 (クロサカ)
河田景與 鳥取藩士・子爵 (クロサカ)
川村純義 海軍大将・伯爵 (カネコ)
大久保一翁 若年寄・会計総裁・東京府知事 (釣先生)
徳富蘇峰 思想家・歴史家・評論家 (カトケン)
阿部正外 陸奥棚倉藩主・子爵 (クロサカ)
近藤基樹 男爵・海軍造船中将・攻玉社2代目社長 (カネコ)

当日の状況により内容が変わる可能性があります。
参加ご希望の方は下記参加要項をご確認の上、専用フォームよりお申し込み下さい。

探墓巡礼顕彰会主催
多磨霊園巡墓会(前編)〜墓碑を訪ねて先人達に学ぶ〜

■参加要項

★日時 平成24年11月25日(日)雨天決行
 12:30より受付
 13:00(現地出発)〜16:00(現地解散)
★集合場所: 多磨霊園正門前において   
 (交通:西武多摩川線多磨駅から徒歩5分)



★講師:釣洋一先生(探墓巡礼顕彰会会長)・探墓巡礼顕彰会幹事
★参加費用:1,500円(資料代含む)
 (定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
 (3,000円程度で/場所:JR武蔵境駅前の居酒屋)

※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、 その場合は塀外、柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※当日は墓参者の妨げとならいよう運営いたしますので、参加して頂く際はご協力の程、お願い申しげます。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。

★参加ご希望の方は、下記専用フォームよりお申し込み下さい。
多磨霊園巡墓会申込フォーム

多磨霊園巡墓会(前編)開催しました

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会員のカネコです。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も当会へのご支援どうぞよろしくお願いいたします。

昨日は幹事メンバーにて新年会を行い、昨年の活動総括と今後の活動方針について話し合いました。今年の巡墓会の場所・日程等については後日詳細決定次第お知らせいたします。

今年の初投稿としてまずは11月日(日)に開催した多磨霊園巡墓会(前編)のご報告をいたします。

今回は初の23区外での開催となりましたが、講師陣含め37名という巡墓会最多の参加者数となりました。ご参加頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。

「墓マイラー」の名付け親であるカジポン・マルコ・残月さんは5回連続の参加となります。古写真研究家森重和雄先生、丹南藩家老のご子孫杉浦さん、『坂の上の雲』関係人物の掃苔家真野さん等や、今回初の参加となった新選組隊士の掃苔家久保和也さん、『静岡戦国武将墓巡り』の著者岩堀さん、長崎小曽根家のご子孫小曽根克秀さんなど、様々な研究者・同好者の方々が集まりました。

岩堀さんのご著書については下記をご覧下さい。
静岡戦国武将墓巡り

12:30より多磨霊園正門にて受付を開始し、13:00に多磨霊園正門にて開会式を行った後、以下の人物の墓所を巡りました。

山本五十六 連合艦隊司令長官・元帥・海軍大将 (カトケン)
東郷平八郎 元帥・海軍大将・侯爵 (クロサカ)
小野圭次郎 新選組隊士娘婿、売れっ子英語教材執筆者 (カトケン)
高橋是清 首相・大蔵大臣・子爵 (カネコ)
齋藤 實 首相・内大臣・子爵 (カネコ)
筑波藤麿 臣籍降下華族・侯爵・靖国神社宮司 (クロサカ)
西郷従道 元帥・海軍大将・侯爵・隆盛弟 (釣先生)
川路太郎 幕臣川路聖謨嫡孫、幕府英国留学生 (カトケン)
三島由紀夫 作家・劇作家 (カトケン)
初鹿野河内守信興 旗本・北町奉行 (釣先生)
内田良平 黒龍会結成者、西南記伝編纂 (カトケン)
箕作阮甫/麟祥 洋学者/男爵 (カネコ)
荒井郁之助 海軍奉行・初代中央気象台所長 (クロサカ)
河田景與 鳥取藩士・子爵 (クロサカ)
川村純義 海軍大将・伯爵 (カネコ)
大久保一翁 若年寄・会計総裁・東京府知事 (釣先生)
徳富蘇峰 思想家・歴史家・評論家 (カトケン)
阿部正外 陸奥棚倉藩主・子爵 (クロサカ)
近藤基樹 男爵・海軍造船中将・攻玉社2代目社長 (カネコ)





当日は偶然にも三島由紀夫の命日でした。当初は予定していませんでしたが、下見会の際に急遽解説することを決め、当日はカトケンさんが様々なエピソードを交え解説しました。

私が解説した高橋是清については別域にある高橋是清の家族の墓所も紹介しました。、この墓所は管理費が払われていないようで無縁改葬通知の立て札が立っていました。23年11月16日から1年の猶予期間が過ぎていましたので、いつ改葬されてもおかしくない状態です。この墓所内ある墓碑には是清本人の法名も刻まれています。歴史上の著名人と言えども、子孫の管理が無ければ改葬されてしまうという現実を紹介しました。
同じような例としてはクロサカさんが紹介した河田景與も無縁改葬通知の立て札が立てられていましたが、こちらは子孫の方が現れて改葬を免れました。

徳富蘇峰の墓所ではカトケンさんにより詩吟が披露されました。さらに徳富蘇峰記念館の学芸員和田さんによるお話も聞けました。奇しくも和田さんは11月末日で退職するということで、長い学芸員生活の最後に蘇峰の墓前で感慨深くそのその想いを語られました。私たちもその想いに深い感動を覚えました。
徳富蘇峰記念館では現在、新島八重の手紙が公開されているとのことです。

徳富蘇峰記念館

今回も予定時間を30分オーバーし、周囲が暗くなった16:30に予定人物全ての紹介を終えました。後半の人物の解説が短くなったのは残念でしたが、機会があれば補足解説をする機会を作りたいと思っています。

解散後は武蔵境駅前の居酒屋にて懇親会が行われ15名の方々にご参加頂きました。
まだまだ課題が多い巡墓会ですが、問題点を改善して今年も開催して行きたいと思っております。

染井霊園周辺寺院巡墓会のお知らせ

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探墓巡礼顕彰会では第8回目となる巡墓会を5月26日(日)に開催することになりました。
今回は今までの都営霊園での巡墓とは異なり、染井霊園周辺の寺院墓地を巡墓します。

探墓巡礼顕彰会主催
染井霊園周辺寺院巡墓会〜墓碑を訪ねて先人達に学ぶ〜

■参加要項

★日時 平成25年5月26日(日)雨天決行
 12:30より受付
 13:00(現地出発)〜16:30(現地解散)
★集合場所:JR巣鴨駅改札口前コンビニ付近(地図参照)
  (交通:JR山手線巣鴨駅・地下鉄三田線巣鴨駅)



★講師:釣洋一先生(探墓巡礼顕彰会会長)・探墓巡礼顕彰会幹事
★田沼意次・遠山金四郎・千葉周作など様々な人物を取り上げます。
★参加費用:1,500円(資料代含む)
 (定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
 (3,000円程度で/場所:巣鴨駅周辺)

※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、 その場合は塀外、柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※当日は墓参者の妨げとならいよう運営いたしますので、参加して頂く際はご協力の程、お願い申しげます。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。
※詳細等は決まり次第、『歴史研究』誌上、歴史研究会HP、探墓巡礼顕彰会ブログ上にて発表致します。

★参加ご希望の方は、下記専用フォームよりお申し込み下さい。
染井霊園周辺寺院巡墓会申込みフォーム

染井霊園周辺寺院巡墓会 巡墓人物発表

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会員のカネコです。
5月26日(日)開催に開催する染井霊園周辺寺院巡墓会の巡墓人物が決まりましたのでお知らせ致します。
下記は予定となりますので、開催までに若干の変更があるかも知れませんのでご了承下さい。

久世広周 下総関宿藩主・老中 (クロサカ)
大久保忠寛(一翁) 旗本・若年寄・東京府知事・元老院議官・子爵 (釣先生・カトケン)
雨宮近江守正長 旗本・火盗改 (釣先生)
阿倍四郎五郎正之 旗本・目付 (カネコ)
遠山金四郎景元 旗本・北町奉行・南町奉行 (カトケン・カネコ)
大久保九郎兵衛 旗本・小野派一刀流 (釣先生)
森山多吉郎 通詞 (クロサカ)
大久保忠董 旗本 (釣先生)
千葉周作 剣豪・北辰一刀流 (カトケン)
本因坊 囲碁家元 (クロサカ)
芥川龍之介 小説家 (カネコ)
司馬江漢 絵師・蘭学者 (カトケン)
小林平八郎 吉良家家老 (釣先生)
田沼意次 遠江相良藩主・老中 (全員)
蒔田定賢・定交 旗本・火盗改 (釣先生)
日根野弘就 戦国武将・日根野頭形兜 (クロサカ)

巡墓会開催概要は下記となります。

★日時 平成25年5月26日(日)雨天決行
 12:30より受付
 13:00(現地出発)〜16:30(現地解散)
★集合場所:JR巣鴨駅改札口前コンビニ付近(地図参照)
  (交通:JR山手線巣鴨駅・地下鉄三田線巣鴨駅)



★講師:釣洋一先生(探墓巡礼顕彰会会長)・探墓巡礼顕彰会幹事
★田沼意次・遠山金四郎・千葉周作など様々な人物を取り上げます。
★参加費用:1,500円(資料代含む)
 (定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
 (3,000円程度で/場所:巣鴨駅周辺)

懇親会会場等は決まり次第お知らせ致します。

※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、 その場合は塀外、柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※当日は墓参者の妨げとならいよう運営いたしますので、参加して頂く際はご協力の程、お願い申しげます。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。
※詳細等は決まり次第、『歴史研究』誌上、歴史研究会HP、探墓巡礼顕彰会ブログ上にて発表致します。

★参加ご希望の方は、下記専用フォームよりお申し込み下さい。
染井霊園周辺寺院巡墓会申込みフォーム

探墓巡礼、子孫を訪ぬ

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ながのごぶさたでした。会員のカトケンです。

今年9月28日(土)、小弟の故郷静岡市にて、東軍慰霊祭が催されます。戊辰の役でなくなった旧幕府方の人たちを悼み、講演を聞いてあの時代に思いを馳せるイベントです。

その実行委員として幕臣の子孫の方々にご協力いただこうと今まで訪ねてみたいと思っていた歴史上の人物の子孫を訪ねました。

まずは浦賀奉行所与力で、長崎へ海軍の伝習に行き、咸臨丸で米国に渡った佐々倉桐太郎のご子孫。

私たち探墓巡礼顕彰会メンバーが歴史研究にリレー連載を始めて二番バッターの私が最初に取り上げた人物です。

浦賀奉行所与力といえば、中島三郎助が有名です。この人は箱館で父子三人戦死するわけですが、幸い三男がいてこの忘れ形見に中島家を嗣がせたのが佐々倉です。

このことが書きたくて佐々倉を取り上げました。たまたま時宜を得てそのご子孫の方が本を出版され、これも手にいれて読みすすむうち、聞きたいことがたくさんあって、いてもたってもいられなくなりました。

東軍慰霊祭へのお誘いをかねてお訪ねしたところ、大変な歓待を受けてしまい、かえって恐縮でした。

嬉しいのは系図を作成されていて、関係が把握できることです。だいたいお墓からたどるのですが、佐々倉家は向丘浄心寺、西浦賀の常福寺までいきましたが、下田の海善寺まではさすがにいってません。

多々良四郎氏中島三郎助にも、佐々倉洋一氏下田浦賀海防戦線にも下田の海善寺に言及があったので、もういいかなと。

お墓を訪ねるのをやめた途端、ご子孫に当たりました。そんなものですかね。

ご親切にしていただいて、奥さまが仏壇にある高橋由一筆なる中島三郎助と幕末軍艦咸臨丸所載の佐々倉桐太郎写真を見せてくださいました。

午前中からお訪ねし、話が弾むとお昼になります。自然な流れでお蕎麦が出てきてよばれてしまいました。

最後にはご著書をいただき、臼井藤一郎文書までお譲りいただきました。

歴史上の人物の子孫を訪ねるのは、これほどの収穫があるのでしょうか。誠に歓喜に堪えぬ訪問となりました。

モロさんと古書

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会員のカトケンです。6月22日は、我らが師匠 釣洋一先生の傘寿のお祝いでした。

このところ、会合でことあるごとに挨拶を任されてしまい、人前に出る緊張で楽しみも半減。

それでも日頃先生に言えないことをみんなの前で伝えてみる。それを先生がどう感じ取ったか、また店に行ったときにでも訊いてみたい。

二次会は恒例の春廼舎である。歴史上の人物のご子孫との会話もそこそこに、古写真部の面々は外に弾き出されている。

ふとモロさんの横にすわった。最近掘り出し物の古書はないか尋ねてみる。

モロさんが取り出したのはなんと、昭和17年刊 育英書院版 新撰組史録である。

昭和40年代の白竜社版は以前購入した。巻頭グラビアのある期待を裏切らない仕上がり。

それに比べて育英書院版はやや文語調で西軍側の記述が詳しい。いささか読みにくい印象。

でも渕上郁太郎暗殺の記述が他版と微妙に違う。赤根武人びいきの私としては相方の渕上が瀬高で暗殺されたことは一大事。

その御陵衛士の手による暗殺の記述に目を見張らないわけにはいかない。そんな気がかりがあって即購入してしまった。(結局白竜社版とあまり違いはなかったのだが…)

おまけに田村栄太郎の板倉伊賀守までおまけしてくれた。これはありがたい。

板倉周防は、なんといっても山田方谷の殿様だが、やはり箱館までいった永井主水正や松平定敬、小笠原壱岐守とともに榎本たちの有力な後ろ楯として、大政奉還以前の動向も気になるところ。

簡便な伝記により概略がつかめること必至である。

なんとも大収穫で、がんばれば報われると、日ごろ努力もしないでぬくぬくとしている自分に周りの方々が親切にしてくれるだけで、自分にできることを考えさせられる。

静岡のことはやはり自分にしかできない。そう思い定めて、東軍慰霊祭のためにいまいちど邁進しようと決意したのであった。

モロさんありがとう!釣先生に感謝!

染井霊園周辺寺院巡墓会開催しました

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会員のカネコです。
遅くなりましたが、5月26日(日)に開催しました染井霊園周辺寺院巡墓会の様子を報告いたします。
今回は初の寺院墓地のみでの開催となり、講師陣も含め計26名の方にご参加頂きました。ご参加頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。

今回、巡墓した人物は下記となります。

【本妙寺】
久世広周 下総関宿藩主・老中 (クロサカ)
大久保忠寛(一翁) 旗本・若年寄・東京府知事・元老院議官・子爵 (釣先生・カトケン)
雨宮近江守正長 旗本・火盗改 (釣先生)
阿倍四郎五郎正之 旗本・目付 (カネコ)
遠山金四郎景元 旗本・北町奉行・南町奉行 (カトケン・カネコ)
大久保九郎兵衛 旗本・小野派一刀流 (釣先生)
森山多吉郎 通詞 (クロサカ)
大久保忠董 旗本 (釣先生)
千葉周作 剣豪・北辰一刀流 (カトケン)
本因坊 囲碁家元 (クロサカ)
【慈眼寺】
芥川龍之介 小説家 (カネコ)
司馬江漢 絵師・蘭学者 (カトケン)
小林平八郎 吉良家家老 (釣先生)
【勝林寺】
田沼意次 遠江相良藩主・老中 (全員)
蒔田定賢・定交 旗本・火盗改 (釣先生)
日根野弘就 戦国武将・日根野頭形兜 (クロサカ)

13:00にJR巣鴨駅を出発し、染井霊園内の公園で開会式を行いました。
会長・幹事による挨拶の後、「墓マイラー」の名付け親であるカジポン・マルコ・残月さん、丹南藩家老のご子孫杉浦さん、『坂の上の雲』関係人物の掃苔家眞野さん、『静岡戦国武将墓巡り』の著者岩堀さんにご挨拶して頂きました。



まず数多くの大名・旗本家が菩提寺とした本妙寺。
ここは遠山金四郎景元の墓があることで知られています。今回は今までの1人の人物に対して1人の講師の解説というスタイルを少し変えて、この遠山金四郎や大久保一翁の解説は複数の講師で解説するというスタイルを取りました。





また、このお寺には明暦の大火供養塔がありますので、当会では初めて人物では無く一つの事件についての解説を行いました。クロサカさんが出火の経緯から火の回り方など詳しく調べてこられ、素晴らしい解説でした。

私はこの本妙寺で、阿倍四郎五郎正之の解説をしました。今回も私の解説人物に関しては詳細な系図を作成したのですが、特に阿倍家に関しては孝元天皇皇子大彦命から始める「アベ一族」を網羅したものを作成しました。これは元々陸奥白河藩主阿部家のご当主様より依頼されていたものでしたが、大名の阿部家の他に旗本の阿倍家、古代に分かれた陰陽師安倍晴明やその子孫土御門・倉橋家、奥州安倍一族の子孫である磐城平藩主安藤家・旗本黒澤家や安倍晋三首相なども繋げた大掛かりなものとなりました。勿論異説などもありますが、私見で信頼できる資料を選び作成しました。
巡墓会の開催後、この巡墓会の告知を見た阿倍四郎五郎のご子孫の方とお会いする事が出来、系図や資料をお渡しすることが出来ました。また、本妙寺のお墓のことや四郎五郎正之が関わった伊賀の仇討ちの秘話など貴重な話しを聞くことが出来ました。私にとって大変嬉しい出来事になりました。

本妙寺と勝林寺には釣先生が長年熱心に調べられている火盗改となった人物が葬られており、今回は雨宮近江守正長、大久保忠董、蒔田定賢・定交について解説されました。この火盗改については『江戸刑事人名事典』(新人物往来社)という名著がありますが、先生にはこの本の続編を期待しております。

今回の目玉となったのは勝林寺にある田沼意次です。
田沼意次については賄賂政治という不名誉なレッテルが貼られていますが、我々は違う角度から田沼政治を検証し、意次の名誉を回復しようという試みをしました。カトケンさんは意次の所領があった静岡県牧ノ原市相良での調査についてお話しました。私は意次の嫡男意知の殿中刃傷事件について、佐野善左衛門との系図を検証しながら解説しました。
釣先生も意次の蝦夷地開拓構想などについて触れられ、3人の講師で意次の誤った評価を正しました。

4時間に及んだ巡墓会、再び染井霊園内の公園に戻り閉会式を行いました。暑い1日でしたが無事に終了しました。熱心に解説を聞いて頂いた参加者の皆様、有り難うございました。
初の寺院墓地のみの巡墓会となりましたが、当会の趣旨にご参道頂いた各寺院様にも改めて御礼申し上げます。

次回巡墓会は11月中旬を予定しています。日程・場所等が決まりましたら当ブログにて告知いたします。

釣洋一先生の「傘寿」を祝う会

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会員のカネコです。
6月22日(土)に当会会長の釣洋一先生の「傘寿」を祝う会がアルカディア市ヶ谷で開催されました。
長年、新選組や火盗改、町奉行、暦の研究で活躍された釣先生も今年の6月20日で80歳を迎えられました。そのお祝いに90人近い関係者の方が駆けつけました。
また、釣先生とは長年親交の深い元新人物往来社大出俊幸さんも今年喜寿を迎えられるとのことで、「喜寿」を祝う会も同時に行われました。



私は仕事が終わってから駆けつけたので、後半の1時間くらいしか参加できませんでしたが、色々な方と交流ができとても有意義な時間を過ごせました。
白河藩主阿部家のご当主阿部正靖様に先日の染井霊園周辺寺院巡墓会で発表した「阿倍・阿部・安倍家系図」をお渡しすることが出来ました。
以前、手紙でやりとりをしたことがある二本松藩の研究家で大玉村文化財保護審議委員の渡辺敬太郎さんにも初めてお会い出来ました。
私は年末時代劇スペシャル『五稜郭』マニアでもあるので、榎本武揚のご子孫榎本隆充様よりサインを頂くことができとても嬉しかったです。そこには「蝦夷の夢」と書かれていました。子供の時に見た『五稜郭』の感動が蘇りました。

久保和也さんによる時代劇「大岡越前」のテーマ曲のピアノ演奏や、釣先生の奥様のピアノ演奏も素晴らしかったです。



天然理心流試衛館による演武も迫力がありました。館主?鳥天真さんは今回の会の世話役を務めています。



天然理心流公式サイト

盛会のうちに終わった傘寿を祝う会でしたが、これもひとえに釣先生のお人柄によるものかと思います。まだまだ私たちは先生から学ばなければいけないことがあります。
先生は今後『新選組疑史伝』『南北町奉行総覧』『世にも不思議な暦の話』等の刊行に全力を尽くすとのことです。
これからも最後の挨拶にあったように、釣魚水としての益々の活躍を祈念いたします。

探墓巡礼、子孫を訪ぬ2

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会員のカトケンです。

9/28東軍慰霊祭の協力呼びかけでお訪ねしたのは、彰義隊で戦死した伴門五郎のご子孫。

最初に手紙を書いてその後電話を入れたところ、ちょうどご当主の妹さんが里帰りされており、手紙も読んでいただいていたようで、兄は連絡を待っているとのこと。

ちょうど留守にされており、夜になってようやくお話ができました。

伴門五郎のことはさほど伝わっていなかったのですが、お父様が満鉄に入られて、戦後はしばらくウズベキスタンで技術者として重宝され、昭和23年になってようやく帰国できたというお話など、その後の伴家についてお聞きすることができました。

静岡に来た伴家は門五郎の娘が長島家から紹五郎という婿を迎えました。この長島家は静岡市長を務めた長島弘裕が出ています。ご当主は門五郎の玄孫に当たります。

ちなみに長島家の墓は静岡駅前の宝泰寺にあります。

また、伴家はある有名な神社の宮司の家とも系図がつながっているとのこと。さらにすぐ近所に私が小学校のとき毎日遊びにいっていた同級生の家があるというオマケつき。

地元ならでは、というより若いうちから歴史に興味を持っていたのに今までいったい何をして来たのかと反省させられる思いです。

ともあれ、東軍慰霊祭の参加にご快諾をいただき、歴史に導かれた不思議な縁を感じるこの頃です。

さて、東軍慰霊祭の協力者最後は、トミーと言われた日本人、遣米使節の通訳として活躍した立石斧次郎の一族で、家具の販売をしている石川さん。

徳川慶喜公が大河の主役になった年に「シズオカ文化クラブ」を立ち上げ、静岡の歴史文化の発信に骨を砕いてきた方です。

実は先考とも交流があり、静岡歴博の会で伊能忠敬の話を聞かされ、遂に佐原の生家にある記念館まで足を運んでくれたそうです。

そんな縁もあり、電話でずっとやり取りをさせていただいていたのですが、ようやくお会いでき、話が尽きませんでした。

元々は、慶喜公の大河の年に釣洋一先生を静岡に招いてトミーについて講演を依頼されたという関係で、真っ先にご協力をお願いしたいと考えていましたから、いろんなお話を聞きながら、静岡をどのように発信するかという切り口をたくさん学ばせていただきました。

そして、今調べていることをぜひ若いうちに形にするよう奨められました。残すことの大切さ、伝えることの大切さを身に染みて感じました。

これからも歴史を通していろんな方と知り合いたいと思います。イベントの準備をしながら、これからもふるさとの先人、先輩の背中を追いかけることができたら、なんと素晴らしいことかと思いました。

第54回 江戸史談会のお知らせ

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会員のカネコです。
当会会員のカトケンが講師を務める「第54回 江戸史談会」が8月24日(土) に釣洋一先生のお店、四谷春廼舎にて開催されます。

カトケンさんは9月28日(土)に静岡市にて開催される東軍慰霊祭の実行委員です。
現在、幕臣のご子孫の方々を探し、協力を仰いでいることは、先日の投稿の通りであります。
カトケンさん自信も直参旗本加藤筑後守の子孫に当たり、今回の史談会では旗本加藤家の話しや、東軍慰霊祭に関するお話をする予定です。
ご興味がある方はお気軽にご参加下さい。

第54回 江戸史談会

テーマ :「先祖を語る、幕臣加藤筑後守の動向・東軍慰霊祭の宣伝を兼ねて」

講師 : 加藤健太郎(歴史研究家、旗本子孫)

日時 : 2013年8月24日(土) 16:30より   
場所 : 新選組屯所 春廼舎
会費 : 4,000円(講演後の懇親会費込み)  

※当日参加も歓迎いたしますが、 場所等不安な方は下記へご連絡ください。

申込み・連絡先
〒160-0007東京都新宿区荒木町8-1根本ビル 春廼舎内
江戸史談会事務局
Tel.03-3350-3732(18:00〜24:00 日曜休)

江戸史談会

秋の巡墓会のお知らせ

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探墓巡礼顕彰会では第9回目となる巡墓会を11月10日(日)に開催することになりました。
場所につきましては9月後半の発表となります。詳細が決まり次第お知らせいたします。
参加の申込みにつきましてもは9月後半より受付を開始いたします。

■開催要項

★日時 平成25年11月10日(日)雨天決行
 都内の寺院墓地
 12:30より受付
 13:00(現地出発)〜16:30(現地解散)
★講師:釣洋一先生(探墓巡礼顕彰会会長)・探墓巡礼顕彰会幹事
★参加費用:1,500円(資料代含む)
 (定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
 (3,000円程度で/場所:未定)

※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、 その場合は塀外、柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※当日は墓参者の妨げとならいよう運営いたしますので、参加して頂く際はご協力の程、お願い申しげます。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。
※詳細等は決まり次第、『歴史研究』誌上、歴史研究会HP、探墓巡礼顕彰会ブログ上にて発表致します。

第21回戊辰役東軍殉難者慰霊祭(静岡市)

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会員のカトケンです。このブログでも「探墓巡礼、子孫を訪ぬ」と題してお知らせしてきましたが、来たる9月28日(土)、静岡市にて第21回戊辰役東軍殉難者慰霊祭が催されます。

元新人物往来社社長、大出俊幸氏が毎年場所を変え、主に戊辰戦争の激戦地において戦没者の追悼を行うものです。

歴史上の人物の子孫による祭文奉読や読経のほか、詩吟の奉納、記念講演が行われます。

場所は静岡葵区沓谷の蓮永寺で、度々このブログで私が紹介してきた寺院です。家康の側室お万の方が再興し、家康の供養を行ったお寺で、家康とお万の位牌のほか、幕末三舟の書が所蔵されています。

祭文は箱館戦争で親子三人戦死した中島三郎助子孫中島恒英氏が奉読、読経は蓮永寺松村日尭貫首がつとめ、詩吟は不肖、私が山岡鉄舟「壮士の墓」を吟じます。

講演は国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学の樋口雄彦教授が「戊辰戦争生き残りたちの静岡」と題して1時間半お話をしてくださいます。

時間は14〜17時。夜は場所を変えて懇親会があります。静岡駅前のホテルアソシア(4Fカトレアの間)にて、18時から、6,000円(要予約)。慰霊祭は当日参加可で3,000円。詳しくは「新選組友の会」ホームページをご覧ください。

歴史人物のご子孫は中島様のほか、佐々倉桐太郎、小杉雅之進、木村摂津守喜毅など咸臨丸の関係者、彰義隊伴門五郎のほか、万延元年遣米使節で人気を博したトミーこと米田桂次郎の一族の方も見えます。

その米田桂次郎が務めた歩兵頭並と同じ役職を務めたわが先祖加藤筑後守忠恕ら、静岡に移住した徳川家臣団についても、いま一度考えるきっかけにしたいと思います。

今月発刊される『歴史研究』のリレー連載・掃苔行脚にもこの催しについて載せています。たくさんの参加をお待ちしております。
(開催場所:蓮永寺、貞松山、日蓮宗。静岡市葵区沓谷2-7-1)

◇最寄駅はJR静岡駅。
・バスの場合
JR静岡駅北口、バスターミナル6番のりばから10分。60系統「瀬名新田」行に乗り、7つ目の停留所「三松(みまつ)」下車。徒歩2〜3分。(60番代はすべて「三松」を通ります。)180円、後払い。

・タクシーの場合
JR静岡駅北口タクシーのりばから所要10分。運転手に「三松のお寺」と言えば通じます。

第21回戊辰役東軍殉難者慰霊祭

本駒込吉祥寺巡墓会のお知らせ

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先日告知しました、第9回目となる巡墓会の開催地が文京区本駒込にある曹洞宗吉祥寺に決まりました。
本日、吉祥寺様へご挨拶して許可を頂きました。
以下開催要項となります。

■開催要項

★日時 平成25年11月10日(日)雨天決行
曹洞宗吉祥寺(東京都文京区本駒込3-19-17)
12:30より受付
13:00(現地出発)〜16:00くらい(現地解散)
★集合場所:地下鉄南北線本駒込駅改札前



★講師:探墓巡礼顕彰会幹事
★榎本武揚・赤松良則・安場保和など幕末・維新に活躍した人物や、二宮尊徳、鹿島守之助、町奉行鳥居耀蔵などの著名人のお墓をご紹介します。
★参加費用:1,500円(資料代含む)
(定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
(3,000円/場所:四谷荒木町春廼舎)

※寺院での開催となりますので、本堂へ参拝の後、墓地巡拝となります。墓碑解説の前に合掌をお願いいたします。
※寺院内のトイレは使用できませんので、駅構内や近くのコンビニをお使い頂きます。
※墓地内移動中は檀家様の墓参の妨げとならいようお気を付け下さい。
※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、その場合は塀外・柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※一部足下が悪い場所がありますのでお気を付け下さい。
※ゴミ等はお持ち帰り下さい。
※体調が悪くなった場合は幹事にお申し出下さい。
※震災によって傾いたり、倒壊した墓碑や石灯籠がありますので、近寄らないで下さい。
※大きな地震が起きた際は、墓碑や石灯籠が倒壊する恐れがありますので、速やかに離れて下さい。
※急な天候の変化によって中止する場合がありますのでご了承下さい。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。
※その他詳細等は決まり次第、探墓巡礼顕彰会ブログ上にて発表致します。

参加申込は専用参加申込フォームよりお申込下さい。

本駒込吉祥寺巡墓会 参加申込フォーム
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