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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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最近の個人活動について

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会員のカネコです。
2009年の探墓巡礼顕彰会発足以来、歴史関係の活動は探墓巡礼顕彰会を中心に行っていましたが、数年前より活動の幅を広げるべく模索を続けていました。
当会幹事のカトケンさんは早くから釣洋一先生主宰の江戸史談や土佐史談会関東支部での講演を行っており、そんな彼の姿を見て羨望の眼差しを向けていました。そのほかにも各種の団体のお手伝いをしている話をよく聞いていました。
彼は自分が目立とうとせず裏方に徹し、地道に活動を続けていました。
私も及ばずながらその姿勢に学びながら、さまざまな団体と関係を持ちました。

まず、私のライフワークである福島県二本松市の郷土史研究においては、藩主丹羽家のご当主丹羽長聰様よりお誘いを受け、2010年から丹羽様が会長を務める東京二本松会に入会しました。
東京二本松会は二本松市出身者・縁者で構成される郷友会ですが、藩士のご子孫がいたり、会報に歴史系の記事が掲載されるなど、私の活動に大いに資するものがありました。
東京二本松会では会報に数回寄稿し、2019年からは役員として会報編集に携わることになりました。

東京二本松会の総会で二本松少年隊の生き残りで自由民権運動家となった平島松尾のご縁者の方とお会いしたご縁で、平島松尾顕彰会にも入会し、さまざまな情報を得ることもできました。

また、お墓以外に重点を置いている系図研究の分野では家系研究協議会と日本家系図学会に入会し、総会や例会などにお邪魔しました。

これらと並行する形で、2014年から副業でご先祖調査会社の調査員としての活動もはじまり、2022年春にはこの仕事を本業として1本化しました。
昨年はこの仕事の方で目黒学園カルチャースクールでオンライン講座「ファミリーヒストリーを調べよう~実践的な調査方法を学ぶ~」の講師を務めました。
また、同年には日本青年会議所石材部会よりお声かけをいただき、7月に開催された通常総会にて「参拝者から見たお墓の特性~過去から未来へのヒントを探る~」と題した講演を行いました。

今年は昨年の東京二本松会でご縁をいただいた早稲田大学名誉教授安在邦夫先生の推薦をいただき、福島県石川町で活動している福島自由民権大学の講座での講師を務めることになり、5月に郡山市郡山中央公民館で行われた福島自由民権大学春季講座で「二本松・三春の民権運動家群像~民権運動家の墓所を訪ねて~」と題した講演を行いました。


安在邦夫先生は二本松市(旧安達町)のご出身で、自由民権運動研究の第一人者です。以前も平島松尾顕彰会の柳渓忌で同席したことがあったのですが、その際は雲の上の人という感じでお声かけできませんでした。その後、先生のご著書『左部彦次郎の生涯』に感銘を受け、昨年の東京二本松会の折にサインをいただき、私が『歴史研究』に連載している「二本松掃苔録」のコピーをお渡ししたところ、思いがけずお声かけいただきました。
福島自由民権大学の講演前にも先生が川崎市で講演を行うとのことで、私が調べていた川崎の民権家情報を提供しました。
自由民権運動について私は門外漢ですが、戊辰戦争を生き残った人物の行方を追ううちに平島松尾などの民権家の存在を知り、何人かの民権家のことは調べていましたが、今回このようなご縁をいただき、私が今後活動する上で、大きな課題をいただいたような気がしています。
さらに、今年は家系研究協議会より夏の関東例会の講師の依頼をいただき、当初は会誌への寄稿実績が無かったので、一旦保留にさせて貰ったのですが、再度引き受けて欲しいとのご依頼があり、お受けすることになりました。
そして昨日、かつしかシンフォニーヒルズ別館で行われた家系研究協議会関東例会で「二本松城主畠山氏と二本松藩主丹羽氏の一族と家臣団」と題した講演を行いました。


家系研究協議会での初講演とうことで、いくつかのテーマの中で、やはり自己紹介代わりに最もライフワークとしている二本松のことが良いと思い、畠山氏と丹羽氏の一族・家臣団についての概要解説という内容にしました。
正直詰めが足りないと思う部分がありましたが、ご興味をお持ちいただいたり、逆に課題をいただいたりと、大変有意義な一日となりました。

このように講演をお受けすることで、今まで自分がやってきたことを整理する機会が得られますし、さらにご出席いただいた方々より新たな知見を得られたり、課題をいただいたりすることができ、私にとって大変有り難いことと感じています。

講演のお声かけをいただくことは大変ハードルが高いものだと思いますが、こうしてだんだんとお声かけをいただくようになったのも、それぞれの団体に長く所属して人間関係を大切にしてきたからこそだと思っています。
人生に一発逆転、一獲千金といったことはそうそうないと思います。 「急がば回れ」で地道に続けることでしか結果は得られないものだと思います。
今のところ、仕事も歴史活動も一つ一つこなして行っていますが、ふと不安な気持ちになったり、考え込んで夜に何度も起きることが多々あります。いつまでこの生活を維持できるのだろうか、と。
でも結局、次の日がくれば、正面からこれらの課題に向かって行くしかありません。

朝ドラ「虎に翼」で主人公寅子の恩師穂高重親が寅子へ「佐田君。気を抜くな。君もいつかは古くなる。常に自分を疑い続け、時代の先を歩み、立派な出がらしになってくれたまえ。」という言葉を最後に贈りました。
この言葉は私にも言われているような気がしました。時代の先は歩けないでしょうが、気を抜かず、常に自分に疑いを持ち続けて、自分の中にあるものを出し尽くしたいと思いました。

「築城三年、落城三日」あるいは「築城十年、落城一日」という言葉があります。
長く続けても気を抜いて人からの信用・信頼を裏切ることがあれば、転落するのはあっという間です。
これは実際に起こり得ることです。
改めて日々、緊張感を持って、自分自身の行動・言動を見返しながら、地道に歩んで行きたいと決意いたしました。

なお、「虎に翼」の穂高重親のモデルは渋沢栄一の孫で法学者の穂積重遠です。
穂積重遠については以前、当ブログで著書の『新訳論語』のことを紹介しました。

新年のご挨拶-谷中霊園巡墓会余滴-

「虎に翼」の穂高重親を見て「あれっ、栄一の父にそっくりなような気が・・・」と思った方は大正解です。*******************************************************************★ガイドブック『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』のご注文は下記フォームよりお申込みください。
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