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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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東軍慰霊祭in静岡のご報告1

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会員のカトケンです。

9月28、29日の2日にわたり静岡市にて催された第21回戊辰役東軍殉難者慰霊祭は、無事終了しました。

慰霊祭には約90名の方々が参列、蓮永寺の開かずの間とも言える本堂において、松村貫首読経のもと厳かな雰囲気で執り行われました。

天井の高い同寺の本堂は、質朴でどっしりとした柱に支えられ、窓が全開されていてとても開放的。暑い日でしたが、ときより心地よい風が入ってきました。

慰霊祭は、中島三郎助子孫中島恒英氏の祭文奉読に始まり、その姿は翌日の静岡新聞に写真入りで報じられました。

不肖私も、前日の特訓と師匠臨席のもと、山岡鉄舟「壮士の墓」を吟じ、中島様の祭文が咸臨丸事件と壮士の墓に触れていたことと揆を一にすることができました。

メインイベントである樋口雄彦先生のご講演は、駿府に移住した幕臣の書簡に咸臨丸の事件が取り上げられていることや、戦さ帰りの幕臣たちが仇敵の藩に「御貸人(おかしびと)」となって明治初年から教師や技術者として活躍していたことが紹介され、旧幕の人たちが新しい時代に必要とされたことがわかりました。

明治初年の静岡藩は戦争参加者にも寛容で、家を取り潰しにせず待遇したとのお話は、なかなか一般書には出てこない内容であり、大変感激しました。質問にも積極的に答えてくださり、一から手紙を書いてお願いした甲斐がありました。

蓮永寺の貫首からは幕末三舟の書が本堂に行く間の部屋に飾られていることが紹介され、皆さん食い入るように見ていました。

また、こちらで用意したプログラムに同寺士族墓地の地図と名簿をつけ、ご案内させていただきました。

夜は場所を変えて懇親会、東嘉会さんの木遣りがいきなり始まるオープニングで皆さんを驚かせ、同会会長より新門辰五郎ゆかりの木遣りの紹介を経て、自慢の喉が披露されました。

こちらも約70名の方が集まり、静岡からシズオカ文化グラブ、東京からは天然理心流館主と門人、遠くは江差から近くは神奈川から見えた開陽丸子孫の会、遠くは青森から新選組研究家の方など参加者を積極的に紹介させていただきました。

懇親会後、有志にて駅近傍の居酒屋で2次会、歴史談義に花が咲き、盛況のうちに第一日目が終わりました。ーつづくー

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