会員のカネコです。
遅くなりましたが、5月26日(日)に開催しました染井霊園周辺寺院巡墓会の様子を報告いたします。
今回は初の寺院墓地のみでの開催となり、講師陣も含め計26名の方にご参加頂きました。ご参加頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。
今回、巡墓した人物は下記となります。
【本妙寺】
久世広周 下総関宿藩主・老中 (クロサカ)
大久保忠寛(一翁) 旗本・若年寄・東京府知事・元老院議官・子爵 (釣先生・カトケン)
雨宮近江守正長 旗本・火盗改 (釣先生)
阿倍四郎五郎正之 旗本・目付 (カネコ)
遠山金四郎景元 旗本・北町奉行・南町奉行 (カトケン・カネコ)
大久保九郎兵衛 旗本・小野派一刀流 (釣先生)
森山多吉郎 通詞 (クロサカ)
大久保忠董 旗本 (釣先生)
千葉周作 剣豪・北辰一刀流 (カトケン)
本因坊 囲碁家元 (クロサカ)
【慈眼寺】
芥川龍之介 小説家 (カネコ)
司馬江漢 絵師・蘭学者 (カトケン)
小林平八郎 吉良家家老 (釣先生)
【勝林寺】
田沼意次 遠江相良藩主・老中 (全員)
蒔田定賢・定交 旗本・火盗改 (釣先生)
日根野弘就 戦国武将・日根野頭形兜 (クロサカ)
13:00にJR巣鴨駅を出発し、染井霊園内の公園で開会式を行いました。
会長・幹事による挨拶の後、「墓マイラー」の名付け親であるカジポン・マルコ・残月さん、丹南藩家老のご子孫杉浦さん、『坂の上の雲』関係人物の掃苔家眞野さん、『静岡戦国武将墓巡り』の著者岩堀さんにご挨拶して頂きました。
まず数多くの大名・旗本家が菩提寺とした本妙寺。
ここは遠山金四郎景元の墓があることで知られています。今回は今までの1人の人物に対して1人の講師の解説というスタイルを少し変えて、この遠山金四郎や大久保一翁の解説は複数の講師で解説するというスタイルを取りました。
また、このお寺には明暦の大火供養塔がありますので、当会では初めて人物では無く一つの事件についての解説を行いました。クロサカさんが出火の経緯から火の回り方など詳しく調べてこられ、素晴らしい解説でした。
私はこの本妙寺で、阿倍四郎五郎正之の解説をしました。今回も私の解説人物に関しては詳細な系図を作成したのですが、特に阿倍家に関しては孝元天皇皇子大彦命から始める「アベ一族」を網羅したものを作成しました。これは元々陸奥白河藩主阿部家のご当主様より依頼されていたものでしたが、大名の阿部家の他に旗本の阿倍家、古代に分かれた陰陽師安倍晴明やその子孫土御門・倉橋家、奥州安倍一族の子孫である磐城平藩主安藤家・旗本黒澤家や安倍晋三首相なども繋げた大掛かりなものとなりました。勿論異説などもありますが、私見で信頼できる資料を選び作成しました。
巡墓会の開催後、この巡墓会の告知を見た阿倍四郎五郎のご子孫の方とお会いする事が出来、系図や資料をお渡しすることが出来ました。また、本妙寺のお墓のことや四郎五郎正之が関わった伊賀の仇討ちの秘話など貴重な話しを聞くことが出来ました。私にとって大変嬉しい出来事になりました。
本妙寺と勝林寺には釣先生が長年熱心に調べられている火盗改となった人物が葬られており、今回は雨宮近江守正長、大久保忠董、蒔田定賢・定交について解説されました。この火盗改については『江戸刑事人名事典』(新人物往来社)という名著がありますが、先生にはこの本の続編を期待しております。
今回の目玉となったのは勝林寺にある田沼意次です。
田沼意次については賄賂政治という不名誉なレッテルが貼られていますが、我々は違う角度から田沼政治を検証し、意次の名誉を回復しようという試みをしました。カトケンさんは意次の所領があった静岡県牧ノ原市相良での調査についてお話しました。私は意次の嫡男意知の殿中刃傷事件について、佐野善左衛門との系図を検証しながら解説しました。
釣先生も意次の蝦夷地開拓構想などについて触れられ、3人の講師で意次の誤った評価を正しました。
4時間に及んだ巡墓会、再び染井霊園内の公園に戻り閉会式を行いました。暑い1日でしたが無事に終了しました。熱心に解説を聞いて頂いた参加者の皆様、有り難うございました。
初の寺院墓地のみの巡墓会となりましたが、当会の趣旨にご参道頂いた各寺院様にも改めて御礼申し上げます。
次回巡墓会は11月中旬を予定しています。日程・場所等が決まりましたら当ブログにて告知いたします。
遅くなりましたが、5月26日(日)に開催しました染井霊園周辺寺院巡墓会の様子を報告いたします。
今回は初の寺院墓地のみでの開催となり、講師陣も含め計26名の方にご参加頂きました。ご参加頂いた皆様には厚く御礼申し上げます。
今回、巡墓した人物は下記となります。
【本妙寺】
久世広周 下総関宿藩主・老中 (クロサカ)
大久保忠寛(一翁) 旗本・若年寄・東京府知事・元老院議官・子爵 (釣先生・カトケン)
雨宮近江守正長 旗本・火盗改 (釣先生)
阿倍四郎五郎正之 旗本・目付 (カネコ)
遠山金四郎景元 旗本・北町奉行・南町奉行 (カトケン・カネコ)
大久保九郎兵衛 旗本・小野派一刀流 (釣先生)
森山多吉郎 通詞 (クロサカ)
大久保忠董 旗本 (釣先生)
千葉周作 剣豪・北辰一刀流 (カトケン)
本因坊 囲碁家元 (クロサカ)
【慈眼寺】
芥川龍之介 小説家 (カネコ)
司馬江漢 絵師・蘭学者 (カトケン)
小林平八郎 吉良家家老 (釣先生)
【勝林寺】
田沼意次 遠江相良藩主・老中 (全員)
蒔田定賢・定交 旗本・火盗改 (釣先生)
日根野弘就 戦国武将・日根野頭形兜 (クロサカ)
13:00にJR巣鴨駅を出発し、染井霊園内の公園で開会式を行いました。
会長・幹事による挨拶の後、「墓マイラー」の名付け親であるカジポン・マルコ・残月さん、丹南藩家老のご子孫杉浦さん、『坂の上の雲』関係人物の掃苔家眞野さん、『静岡戦国武将墓巡り』の著者岩堀さんにご挨拶して頂きました。
まず数多くの大名・旗本家が菩提寺とした本妙寺。
ここは遠山金四郎景元の墓があることで知られています。今回は今までの1人の人物に対して1人の講師の解説というスタイルを少し変えて、この遠山金四郎や大久保一翁の解説は複数の講師で解説するというスタイルを取りました。
また、このお寺には明暦の大火供養塔がありますので、当会では初めて人物では無く一つの事件についての解説を行いました。クロサカさんが出火の経緯から火の回り方など詳しく調べてこられ、素晴らしい解説でした。
私はこの本妙寺で、阿倍四郎五郎正之の解説をしました。今回も私の解説人物に関しては詳細な系図を作成したのですが、特に阿倍家に関しては孝元天皇皇子大彦命から始める「アベ一族」を網羅したものを作成しました。これは元々陸奥白河藩主阿部家のご当主様より依頼されていたものでしたが、大名の阿部家の他に旗本の阿倍家、古代に分かれた陰陽師安倍晴明やその子孫土御門・倉橋家、奥州安倍一族の子孫である磐城平藩主安藤家・旗本黒澤家や安倍晋三首相なども繋げた大掛かりなものとなりました。勿論異説などもありますが、私見で信頼できる資料を選び作成しました。
巡墓会の開催後、この巡墓会の告知を見た阿倍四郎五郎のご子孫の方とお会いする事が出来、系図や資料をお渡しすることが出来ました。また、本妙寺のお墓のことや四郎五郎正之が関わった伊賀の仇討ちの秘話など貴重な話しを聞くことが出来ました。私にとって大変嬉しい出来事になりました。
本妙寺と勝林寺には釣先生が長年熱心に調べられている火盗改となった人物が葬られており、今回は雨宮近江守正長、大久保忠董、蒔田定賢・定交について解説されました。この火盗改については『江戸刑事人名事典』(新人物往来社)という名著がありますが、先生にはこの本の続編を期待しております。
今回の目玉となったのは勝林寺にある田沼意次です。
田沼意次については賄賂政治という不名誉なレッテルが貼られていますが、我々は違う角度から田沼政治を検証し、意次の名誉を回復しようという試みをしました。カトケンさんは意次の所領があった静岡県牧ノ原市相良での調査についてお話しました。私は意次の嫡男意知の殿中刃傷事件について、佐野善左衛門との系図を検証しながら解説しました。
釣先生も意次の蝦夷地開拓構想などについて触れられ、3人の講師で意次の誤った評価を正しました。
4時間に及んだ巡墓会、再び染井霊園内の公園に戻り閉会式を行いました。暑い1日でしたが無事に終了しました。熱心に解説を聞いて頂いた参加者の皆様、有り難うございました。
初の寺院墓地のみの巡墓会となりましたが、当会の趣旨にご参道頂いた各寺院様にも改めて御礼申し上げます。
次回巡墓会は11月中旬を予定しています。日程・場所等が決まりましたら当ブログにて告知いたします。