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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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探墓巡礼、子孫を訪ぬ

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ながのごぶさたでした。会員のカトケンです。

今年9月28日(土)、小弟の故郷静岡市にて、東軍慰霊祭が催されます。戊辰の役でなくなった旧幕府方の人たちを悼み、講演を聞いてあの時代に思いを馳せるイベントです。

その実行委員として幕臣の子孫の方々にご協力いただこうと今まで訪ねてみたいと思っていた歴史上の人物の子孫を訪ねました。

まずは浦賀奉行所与力で、長崎へ海軍の伝習に行き、咸臨丸で米国に渡った佐々倉桐太郎のご子孫。

私たち探墓巡礼顕彰会メンバーが歴史研究にリレー連載を始めて二番バッターの私が最初に取り上げた人物です。

浦賀奉行所与力といえば、中島三郎助が有名です。この人は箱館で父子三人戦死するわけですが、幸い三男がいてこの忘れ形見に中島家を嗣がせたのが佐々倉です。

このことが書きたくて佐々倉を取り上げました。たまたま時宜を得てそのご子孫の方が本を出版され、これも手にいれて読みすすむうち、聞きたいことがたくさんあって、いてもたってもいられなくなりました。

東軍慰霊祭へのお誘いをかねてお訪ねしたところ、大変な歓待を受けてしまい、かえって恐縮でした。

嬉しいのは系図を作成されていて、関係が把握できることです。だいたいお墓からたどるのですが、佐々倉家は向丘浄心寺、西浦賀の常福寺までいきましたが、下田の海善寺まではさすがにいってません。

多々良四郎氏中島三郎助にも、佐々倉洋一氏下田浦賀海防戦線にも下田の海善寺に言及があったので、もういいかなと。

お墓を訪ねるのをやめた途端、ご子孫に当たりました。そんなものですかね。

ご親切にしていただいて、奥さまが仏壇にある高橋由一筆なる中島三郎助と幕末軍艦咸臨丸所載の佐々倉桐太郎写真を見せてくださいました。

午前中からお訪ねし、話が弾むとお昼になります。自然な流れでお蕎麦が出てきてよばれてしまいました。

最後にはご著書をいただき、臼井藤一郎文書までお譲りいただきました。

歴史上の人物の子孫を訪ねるのは、これほどの収穫があるのでしょうか。誠に歓喜に堪えぬ訪問となりました。

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