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Channel: 探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-
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「文芸ジャンキー・パラダイス20周年記念企画&世界墓マイラー同盟第1回企画【あの人に会いたい~雑司ヶ谷霊園・魂の墓参行脚】」に参加しました

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会員のカネコです。
本日6月29日(土)、当会とも深い関係にある「墓マイラー」カジポンマルコ残月さん主催イベント「文芸ジャンキー・パラダイス20周年記念企画&世界墓マイラー同盟第1回企画【あの人に会いたい~雑司ヶ谷霊園・魂の墓参行脚】」に参加してきました。

文芸ジャンキー・パラダイス20周年記念企画&世界墓マイラー同盟第1回企画【あの人に会いたい~雑司ヶ谷霊園・魂の墓参行脚】

カジポンさんは『東京・鎌倉 有名人お墓お散歩ブック―誰もが知っている104人の墓碑完全ガイド』の著者で、近年は「墓マイラー」の代表的存在として数多くのメディアにも出演されています。
当会との関係は平成22年(2010)11月に開催した第3回巡墓会「染井霊園巡墓会~墓碑を訪ねて先人達に学ぶ~」にお越し頂いたことに始まり、それ以降、ほとんどの巡墓会にお越し頂いています。

今回のイベントはカジポンさん、当会会員のクロサカさん、当会とも関係が深い眞野さんによる「世界墓マイラー同盟」の企画という形で、メイン解説・レジュメの作成はカジポンさん、クロサカさんがサポート解説(眞野さんは懇親会より参加)で行われました。
意外なことにカジポンさん主催の巡墓会が都内で行われるのは今回が初めてでした。私としては今までの御礼の気持ちも込めて参加しました。

今回の墓参対象人物は以下となります。

小栗忠順 幕臣・外国・軍艦・勘定の各奉行を歴任、反骨の人
大塚楠緒子 歌人・夏目漱石が恋した人
永井荷風 作家・江戸文化を熱愛
岩瀬忠震 幕臣・日米修交通商条約の調印にあたった開明派
小泉八雲 英文学者・英国人・本名ラフカディオ・ハーン
2代目大川橋蔵 俳優・「銭形平次」
泉鏡花 作家・幻想文学「高野聖」「歌行灯」
いずみたく 作曲家・元参議院議員・「見上げてごらん夜の星を」「手のひらを太陽に」
荻野吟子 近代日本における最初の女性の医師
サトウハチロー 詩人、作詞家・「小さい秋みつけた」「嬉しいひな祭り」「リンゴの唄」
竹久夢二 作家・独特の可憐な美人画
中浜(ジョン)万次郎 幕臣・江戸時代に漂流してアメリカへ。
夏目漱石 作家・明治の大文豪「こころ」「坊ちゃん」
小川笙船 江戸時代の町医者・"赤ひげ先生"のモデル
千葉重太郎 江戸時代末期の剣客 
金田一京介 言語学者・アイヌ語研究





基本的にカジポンさん独特の熱い語り口調で各人物の経歴が語られ、作家の場合はカジポンさんが感銘した一文を紹介するなど、偉人たちの偉大さを感じられる内容となりました。
特に永井荷風の『断腸亭日乗』から戦争に流されていく日本人の負の特性を指摘した部分や、小泉八雲が『神国日本 解明への一試論』から西洋の花束と日本の生け花を比較した部分を読み上げたことが強く印象に残りました。

当会のクロサカさんも得意分野の小栗忠順や岩瀬忠震などで解説をしました。また高校生の時に泉鏡花の墓参をした際のエピソードもお話ししていました。

私は今回一参加者でしたが、以前作成した永井一族の系図をお配りして、永井荷風墓前で永井一族の解説をしました。この系図には永井荷風・遠山金四郎景元・永井玄蕃頭尚志・三島由紀夫といった人物が1枚に収まっており、その関係性を説明しました。

また、2代目大川橋蔵の墓前では本名の丹羽富成という名と、家紋違い棒(直違い)の関係について解説しました。違い棒(直違い)は丹羽長秀にはじまる陸奥二本松藩主丹羽家特有の家紋であり、大川橋蔵の丹羽家も以前の調査により、二本松藩主丹羽家より分家した旗本丹羽家の流れであると考えられるということお話ししました。
補足となりますが、その根拠としては大川橋蔵の丹羽家の墓所が江東区の寺院にもあり、その寺院が旗本丹羽家の菩提寺であることです。また、橋蔵の養母である寺島千代の自伝『私のこんちきしょう人生 夫六代目菊五郎とともに』にも実家の丹羽家は徳川の家臣で、明治維新後に没落して静岡へ移住したとの記述があります。つまり旗本の丹羽家であり、徳川家の静岡移封に従ったということになります。二本松藩の研究は私のワイフワークでもあり、関係することを少しお話しできたことは喜ばしい出来事でした。

今回の参加者の方の中には構成作家、出版社関係者・石材関係者といった様々な業界の方がお越しになりました。当会の『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』の委託販売をして頂いている石文社の中江社長ともお会いすることができました。
石文社は石材業界誌である『月刊石材』の発行元であり、カジポンさんの連載「墓を訪ねて三千里」も掲載されています。
当会の『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』もご評価を頂き、今年の2月号にて書籍の紹介をして頂きました。
また、オンラインショップで『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』を取り扱って頂いております。

オンラインショップ「いしぶみ」

巡墓開始には小雨も降っていましたが、途中から止み3時間強の巡墓会も無事に終了しました。
閉会式では『探墓巡礼 谷中編~箱館戦争関係人物を歩く~』の宣伝もさせて頂きました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

その後行われた懇親会には20名以上の方が参加され、様々な方と交流ができました。

カジポンさんの記念すべき第1回のイベントに参加できたことは光栄でした。様々な方との出会いもあり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
また、当会で開催している巡墓会とも違ったスタイルは大変勉強になりました。
また次の企画に参加できることを楽しみにしております。
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